田辺市立美術館開館20周年コレクション展1 文人画-南紀の画家たち-
田辺市立美術館は今年、開館から20周年を迎えました。この間に収集してきたコレクションの核となっている、日本の文人画と近現代絵画を、三つの展覧会によって展観します。改めて田辺市立美術館のコレクションの特徴をご紹介するとともに、美術作品と接することの喜びや楽しみをこの三つの展覧会を通じてお伝えしたいと思います。
文人画-南紀の画家たち-
田辺市出身の実業家・脇村禮次郎氏の「郷里の田辺市に美術館を」という遺志により、1996(平成8)年田辺市立美術館は開館しました。特に彼が収集した南紀文人画(祇園南海・桑山玉洲・野呂介石)コレクションには逸品が多く、田辺市立美術館開設の基点でもあることから、当館ではこのコレクションを軸として南紀文人画を中心に積極的に収集を続け、近代に至っては御坊出身の画家、日高昌克を収蔵するなど、文人画に関する幅広い時代への展開を形成しています。また、禮次郎氏の旧蔵品には南海や介石とも関係の深かった池大雅をはじめ、同時代に活躍した近世文人画家の作品群も充実しており、当時の近世画壇をうかがう上で欠くことのできないコレクションとなっています。本展覧会では、田辺市立美術館の開館20周年を機に、開館時から現在に至るまで継続して行ってきた文人画コレクションの数々を紹介します。
開催期間
2016年9月17日(土) ~ 11月6日(日)
開館時間
午前10時~午後5時(入館は午後4時30分まで)
休館日
毎週月曜日(ただし9月19日、10月10日は開館)
9月20日(火)・9月23日(金)・10月11日(火)・11月4日(金)
観覧料
250円(200円)
※( )内は20名様以上の団体割引料金
学生及び18歳未満の方は無料です。
主催
田辺市立美術館
展示解説会
9月24日(土)・10月16日(日)
いずれも午後2時より、当館学芸員が行います。
田辺市立美術館開館20周年記念シンポジウム『美術館の歩みとこれから』
第1部 「田辺市立美術館の歩みとコレクション」
第2部 パネルディスカッション「田辺市立美術館のこれから」
浜田拓志(奈良文化財研究所客員研究員)
矢倉甚兵衛(脇村奨学会業務執行理事)
白井健子(脇村奨学会学芸員)
当館学芸員
10月29日(土)午後1時30分より田辺市立美術館エントランスホールで開催します。
※観覧料のみ必要・手話通訳もつきます
特別協力=公益財団法人 脇村奨学会
私の「この一点!」-あなたが選ぶ田辺市立美術館コレクションのナンバーワン-
11月6日(日)午後2時より、展示室で開催します。
あなたの一番好きな展示作品をみんなの前で発表しませんか。
発表する方を6名、どの発表が一番良かったか投票する方を20名、それぞれ募集します(先着順)。
応募方法は 会場設置の応募用紙に記入し、持参または郵送してください。
発表者の応募は、投票者10月21日(金)締切(必着)です。