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連続講座 森と芸術

特別展 ミロ展 スペイン巨匠の版画木々が深く生い茂る「森」は、多彩な生物が息づき、土、水、風、音とともに日々変化し続けています。時には「杜」とも記されるように、古くは神々が棲み、顕れる神聖な場とも考えられていました。このような幾層もの魅力を持つ「森」は、芸術創造の源ともなっています。連続講座『森と芸術』では、俳人の堀本裕樹、彫刻家の土屋仁応、作曲家の小松正史を講師に招いて、自身の制作とそれを通して考える森の魅力について話をうかがいます。改めて「森と芸術」の関係を探り、「森」の有する自然や歴史が、現在とこれからの芸術に与えうる可能性を、講師とともに考える機会にしたいと思います。

森×俳句|堀本裕樹

2018年3月3日(土)午後2時より
田辺市文化交流センター「たなべる」2階大会議室

講師が事前に用意した森に関わる古今の俳句を参加者が選句する、句会形式で行います。

HORIMOTO-Yuki|俳人
1974年和歌山市生まれ。「いるか句会」「たんぽぽ句会」主宰。東京経済大学、二松学舎大学非常勤講師。2016年度「NHK俳句」選者。第2回北斗賞、第36回俳人協会新人賞、第11回日本詩歌句随筆評論大賞、和歌山県文化奨励賞受賞。
著書に句集『熊野曼陀羅』、『いるか句会へようこそ!恋の句を捧げる杏の物語』、漫画家・ねこまきとの共著『ねこのほそみち』、又吉直樹への俳句入門講義をまとめた『芸人と俳人』、『俳句の図書室』、近著に田丸雅智との共著『俳句でつくる小説工房』など。創作の傍ら、俳句の豊かさや楽しさを広く伝える活動も積極的に行っている。

森×彫刻|土屋仁応

2018年3月10日(土)午後2時より
田辺市立美術館 研修室

森を構成する木々を素材に神秘的な彫刻を制作する講師が、自身の制作について語ります。

TSUCHIYA-Yoshimasa|彫刻家
1977年神奈川県横須賀市生まれ。東京藝術大学美術研究科修了。大学院にて学んだ仏教美術の古典技法や修復の技術を応用して、檜や樟を素材に馬や羊などの動物、ユニコーンや麒麟、人魚などの幻獣をモチーフとした彫刻作品を制作。第9回円空賞受賞。
個展に「聞耳の森」(2012年|MEGUMI OGITA GALLARY)、「土屋仁応 彩色木彫展」(2013年|軽井沢ニューアートミュージアム)、「命の木」(2016年|MEGUMI OGITA GALLARY)、「土屋仁応 水晶と鹿」(2017年|高島屋美術部創設110年記念)など。特別展「木々との対話―再生をめぐる5つの風景」(2016年|東京都美術館)に出品。

森×音|小松正史

2018年3月24日(土)午後2時より
熊野古道なかへち美術館 展示室

音楽だけではない「音」をテーマにして研究・制作を行う講師が、森の音と創作について話します。

KOMATSU-Masafumi|作曲家
1971年京都府宮津市生まれ。京都市立芸術大学大学院・大阪大学大学院修了。京都精華大学人文学部教授、工学博士。音と聴覚の研究を生活に活かす活動を行う。学問の専門分野は聴覚生態学と音響心理学。
BGMや環境音楽を制作し、ピアノ演奏も行う。河瀬直美監督の映画作品をはじめ、多数の映像作品への楽曲提供や音楽監督を行う。また、京都タワー・京都国際マンガミュージアム・京都丹後鉄道・耳原総合病院(堺市)などの公共空間の音環境デザインを行う。聴覚や身体感覚を研ぎ澄ませる、独自の音育(おといく)ワークショップも実践。

※各講座とも定員30名(中学生以上・先着順)
2月11日(日・祝)午前10時から電話(田辺市立美術館|0739-24-3770)
にて予約の受付を開始します。

主催

田辺市立美術館・田辺市立図書館

このページに関するお問合せ先
田辺市立美術館 TEL 0739-24-3770 FAX 0739-24-3771
〒646-0015 和歌山県田辺市たきない町24-43
最終更新日:2018131
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