文里地区津波避難タワー
津波避難タワーとは
津波による被害が想定される地域の中でも、地震発生から津波到達までの時間的猶予や地理的条件等の理由により、近くの安全な高台等への避難が困難と想定される地域において、緊急的に一時避難をする場所として活用する施設です。
建設までの経緯
田辺市は、昭和21年12月21日に発生した昭和南海地震に伴う津波の来襲により大きな被害を受けた経緯があります。
また、和歌山県では、近い将来、発生が懸念されている東海・東南海・南海地震が同時発生した場合、田辺市の文里地区沿岸地域に対し、巨大津波の第1波が25分という極めて早い時間で押し寄せ、また、最大津波浸水深は5メートル以上になると予測しています。
こうしたなかで、田辺市では、文里地区の沿岸地域を津波の到達時間までに安全な高台へ避難することが困難な地域の一つとして抽出し、和歌山県は、平成19年6月に津波避難困難地域として公表しました。
文里地区津波避難タワーは、文里地区における津波避難困難地域にお住まいの方々が、津波発生時に緊急一時避難場所としてご活用いただくための施設として平成20年3月に建設しました。
施設紹介
避難ステージ
避難ステージは地上高7.8m、海抜9.9mの位置に設置しています。
避難進入路
2箇所設置しており、平常時には、扉は施錠していますが、珪酸カルシュウム板を破って進入できます。
備蓄物入れ
避難ステージに6基設置しており、毛布、非常食、簡易トイレ、防水シート、救急箱などを備蓄しています。
建設内容
所在地 | 田辺市文里一丁目736-251 |
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構造 | 鉄骨構造 |
施設規模 | 避難ステージ 45平方メートル |
収容人数 | 約100名 |
建設費 | 2,840万円 |
工事期間 | 着工 平成20年1月8日 完成 平成20年3月21日 |