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~着メロ~

 ひと昔前までは聞くことが無かったアナウンスですが、「携帯電話は電源を切るか、マナーモードに設定していただきますよう、ご協力をお願いします。」近頃は、会議や催しもの会場などでの開会時には司会者の枕詞となっています。
 それでも時々、会場の雰囲気に似つかわしくない音楽が流れます。最近はメロディーだけでなく歌も流れ、そういう点では無機質な着信音よりは聴きやすくなっている様にも感じますが、やはり公の場での着信音は明らかなマナー違反だけに、お互いに気を付けたいものです。
 しかしながらこの着信音、考えてみるとそれぞれのメロディーにはその人の個性が表われていたりして、「こだわり」が見え隠れします。わかりやすいところでは、例えば「六甲おろし」などが流れた時には、その人が阪神ファンであることは誰の目にも明らかです。この前、「ピヨピヨ・・」と実にかわいい小鳥の鳴き声を着信音にしている人に会いましたが、これがまたその人のイメージとかなりのギャップがあり、そういう意味では個性的でした。
 ちなみに私の場合、何もこだわっている訳ではありませんが、2、3度変更も試みながら、ずっと一つのメロディーで、発表する程のことでもないのですが、実は「暴れん坊将軍」のテーマ曲を使っています。ある意味、それが「こだわり」なのかも知れませんが、この曲を聴くと何か元気がでてくるような気がします。ただ、日頃はほとんどマナーモード状態ですので、このメロディーを聴くのは極めて稀なことです。
 ところで、改めて解説の必要もないことですが、この「暴れん坊将軍」こと徳川吉宗は、紀州藩主から第8代将軍となり、後の「寛政の改革」や「天保の改革」の手本となった『享保の改革』を実行した人物です。以下は、吉宗が江戸城に入ってすぐに財政担当の老中を呼び、「税簿(税の帳簿)を見せよ」といって税簿を見たとき、自身を慨嘆してつぶやいた言葉です。

「わたしは、つまらない身をもって民の政治に臨むことになったが、いまだに民に対し徳や恵みをほどこしたことはない。にもかかわらず、民はこれほど多額の年貢を納めてくれている。こんなことで道は立つのだろうか。」

そして次の歌を詠みました。

受け継ぎし 国の司の甲斐もなく 恵まぬ民に 恵まるる身は

 この考え方は現在にも相通じることで、この謙虚さと民を思う心が吉宗を「民主主義的将軍」と言わしめた大きな要因であると感じます。
 何も、着メロでここまで「こだわる」つもりは無かったのですが、最近、ある冊子にこの言葉を見つけたので紹介しました。できればこの際、自分の着メロに「こだわり」のある人は、エピソードなど含めて紹介してくれればと思います。

田辺市長 真砂 充敏平成19年6月29日

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最終更新日:20091118

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