心肺蘇生法、AED操作の手順
このページに関するお問合せ先 田辺市 消防本部 TEL 0739-22-0119
それぞれの項目の上でクリックすると詳しい内容が確認できます。
心肺蘇生法(成人8歳以上)
AED操作の手順
心肺蘇生法(成人8歳以上)
【1】反応を確認する
● 倒れている傷病者に近づく前に周囲を見渡して安全であることを確認します。
● 傷病者の肩をやさしく叩きながら大声で呼びかけ、「目をあける」「なんらかの返答がある」「目的を持った仕草がある」などの反応を確認します。

- 「目をあける」「痛み刺激に対して逃避する、体を動かす」など、刺激に対応して目的のある仕草が見られる場合は「反応がある」と判断します。
- けいれんや引きつるような動き、あえぎ呼吸は「目的をもった仕草」とはいえないため、「反応なし」として対応しなければなりません。
【2】助けを呼ぶ
● 反応がなければ「誰か来てください!人が倒れています!」などと大きな声で人を集めます。
● 誰かが来れば、「あなた119番通報してください」と依頼し、近くにAEDがあれば「あなたAEDを持ってきてください」と具体的に指示します。

- 周りに誰もいなければ、あなた自身が傷病者の元を離れてでも119番通報を行い、AEDが近くにあることが分っていれば、自分でAEDを取りに行きます。
【3】気道を確保する(喉の奥を広げ、空気を通りやすくする)
● 片手で額を押さえながら、もう一方の手の指先をあごの先の骨のある硬い部分にあてて、これを持ち上げます。

- 指であごの下の軟らかい部分を圧迫しないよう注意してください。
【4】呼吸を確認する
● 気道確保した状態で、自分の顔を傷病者の胸部側に向け、姿勢を低くして傷病者の口元に近づけます。
● 傷病者の胸腹部を注視し、胸や腹部の上下の動きを「見て」確認。
● 自分の頬を傷病者の口・鼻に近づけ、呼吸の音を「聞いて」確認。
● 傷病者の吐息を自分の頬で「感じて」確認。
● 「見て、聞いて、感じて」観察し、普段どおりの正常な息があるかどうかを5~10秒間で調べます。

- 胸の動きが見られず、息を聞くことも感じることもできなければ、「呼吸なし」と判断します。
- 呼吸の状態がよく分らない場合や、死戦期呼吸(激しく泣いた後の子どもに時折みられるような、しゃくりあげる不規則な呼吸)が認められる場合も、正常な呼吸はないものと判断します。
- 反応はないが普段どおりの息がある場合には、傷病者を注意深く観察しながら、救急隊の到着を待ちます。必要であれば「回復体位」にします。

【5】人工呼吸(口対口人工呼吸により、肺に空気を送り込む)
● 呼吸がなければ人工呼吸を開始します。
● 頭部後屈あご先挙上法で気道を確保したまま、額を押さえている方の手の親指と人差指で傷病者の鼻をつまみます。)
● 口を大きくあけて傷病者の口を完全に覆い、空気が漏れないようにして、傷病者の胸が上がるのが見て分る程度の量を1回に約1秒間かけて、合計2回吹き込みます。

- 1回目の吹き込みで胸が上がらなかった場合は、2回目の吹き込みを行う前に、再度、頭部後屈あご先挙上法をやり直してから吹き込みを試みます。
- うまく胸が上がらない場合でも、吹き込みは2回までとし、直ぐに胸骨圧迫を開始します。
- 口対口人工呼吸を行う際は、できるだけ感染防護具を使用してください。
- 感染防護具を持っていない場合や、あるいは持っているが準備に時間がかかる場合、また、口と口が直接接触することに躊躇する場合などは、人工呼吸を省略して直ぐに胸骨圧迫に進んでください。
【6】胸骨圧迫を行う
● 2回の人工呼吸が終わるか、人工呼吸を省略した場合は、直ちに胸骨圧迫を開始します。
● 圧迫位置は、胸の真ん中にある「胸骨」と呼ばれる縦長の平らな骨の下側半分です。
● この場所を探すには、胸の左右と上下の中央、または乳頭と乳頭を結ぶ線の中央を目安にします。
● この位置に一方の手のひらの基部をあて、その手の上にもう一方の手を重ねて置きます。
垂直に体重が加わるよう両肘をまっすぐに伸ばし、救助者の肩が圧迫部位の真上になるような姿勢をとります。
● 傷病者の胸が4~5cm沈み込む程度に強く圧迫し、解除時は胸が元の高さに戻るよう十分に圧迫を解除します。解除時は、自分の手が傷病者の胸から離れて位置がずれないように注意してください。
● 1分間に100回のテンポで30回連続して圧迫します。

1

3

5

2

4
【7】心肺蘇生の実施(胸骨圧迫30回と人工呼吸2回の組み合わせを継続する)
● 30回圧迫後は人工呼吸を2回実施し、胸骨圧迫30回と人工呼吸2回の組み合わせを絶え間なく続けます。


- 疲れてくると、圧迫が弱くなったり、テンポが遅くなったりしがちなので、常に意識して、「強く」、「早く」圧迫してください。もし、他に人がいる場合は2分(5サイクル)を目安に交代してください。
- 交代に要する中断時間は、できるだけ短くすることが絶え間ない圧迫の秘訣です。
- 心肺蘇生は、救急隊あるいは専門の救護者が到着するまで続け、あわてて心肺蘇生を中止するのではなく、救急隊員の指示に従って心肺蘇生を引き継いでください。
- 心肺蘇生を続けているうちに傷病者が「動き出す」、「うめき声を出す」、あるいは「普段どおりの息をし始めた」場合は心肺蘇生を中止します。
- 回復後、気道確保の継続や、回復体位への体位変換が必要になる場合があります。
- 再度、普段どおりの呼吸が見られなくなった場合は、直ちに心肺蘇生の再開が必要となりますので、慎重に傷病者の様子をみます。
-AED操作の手順-
● AEDは「反応がない」、「正常な呼吸がない」傷病者を対象に使用します。
● AEDが設置されているボックスからAEDを取り出した際に警告ブザーが鳴りますが、ブザーは鳴りっぱなしでよいので直ぐに傷病者の元に戻ってください。
【8】AEDを傷病者の横に置く
● AEDが届いたら、AED本体を傷病者の頭の近くに置き、操作の準備をします。
【9】AEDの電源を入れる
● AEDの電源ボタンを押します。
● 以降は音声メッセージと点滅するするランプに従って操作します。
・ 蓋を開けると自動的に電源が入る機種もあります。
【10】電極パッドを貼る
● 衣服を取り除いて、胸部を裸にします。
● 成人用(8歳以上)電極パッドの袋を開封してシールをはがし、電極パッドの1枚を右鎖骨の下で胸骨の右側に、もう一枚を左脇の5~8cm下の肌にしっかりと空気が入らないように密着させて貼り付けます。貼る位置は電極パッドや袋にイラストで描かれているので参考にしてください。


- 電極パッドを貼り付けた後、ケーブルをAED本体に差し込む機種もあります。AEDの音声メッセージに従って操作してください。
- 救助者が2人いる場合は、電極パッドを貼り付ける間もできるだけ心肺蘇生を継続します。
- 胸が汗や水で濡れている場合は、電気が体表の水を伝わって流れてしまうためにAEDの効果が不十分になります。乾いたタオル等で胸をふき取ってから電極パッドを貼り付けてください。
- 胸毛が濃い場合は、電極パッドが体表に密着しないためにAEDの効果が半減するばかりでなく、やけどの原因にもなります。本来貼り付ける位置に近い所で胸毛が少ない所があれば、そこに貼り付けます。電極パッドの密着が不良であると「電極パッドを貼ってください」や、「接触が不良です」などのメッセージが流れるため、電極パッドを強く押し付けて密着させてください。押し付けても密着しない場合は、予備の電極パッドがあれば、最初の電極パッドを素早く胸毛ごと剥がしてからその位置に新しい電極パッドを貼りなおします。AEDケースにカミソリが入っている場合は胸毛を剃ってから貼ります。
- 貼り薬などが電極パッドを貼り付ける位置に貼られている場合には、まずこれを剥がし、残っている薬剤を拭き取ってから電極パッドを貼り付けます。
- 皮膚の下に心臓ペースメーカーや除細動器が埋め込まれている場合は、胸に硬いこぶのような出っ張りが確認できます。貼り付け部位にこの出っ張りがある場合は、その部分から少なくとも3cm以上離したところに電極パッドを貼り付けます。
【11】心電図の解析
● 電極パッドを貼り付けると「傷病者から離れてください」との音声メッセージが流れ、自動的に心電図の解析が始まります。
● 周囲の人に傷病者から離れるよう「離れてください!」と伝え、誰も傷病者に触れていないことを確認します。

- 誰かが傷病者の体に触れていると、振動で心電図の解析がうまく行われない可能性があります。
- 心電図の解析を始めるために、「解析ボタン」を押す必要のある機種もあります。AEDの音声メッセージに従って操作してください。
【12】電気ショックと心肺蘇生の再開
● AEDは心電図を自動的に解析し、電気ショックが必要である場合には、「ショックが必要です」などの音声メッセージとともに自動的に充電を開始します。
● 充電が完了すると、連続音やショックボタンの点滅とともに電気ショックを行うよう音声メッセージが流れます。操作者がショックボタンを押すことにより電気ショックが実施されますので、再度、周囲の人に「離れてください!」と伝え、誰も傷病者に触れていないことを確認してからショックボタンを押します。
● 電気ショックの後は、AEDの音声メッセージに従ってください。
● 「直ちに胸骨圧迫を開始してください」などの音声メッセージが流れれば、直ぐに胸骨圧迫を行い、心肺蘇生を再開します。
● AEDの音声メッセージが「ショックは不要です」などであった場合は、その後に続く音声メッセージに従って、直ちに胸骨圧迫を行い、心肺蘇生を再開します。

【13】心肺蘇生とAEDの手順の繰り返し
● 心肺蘇生を再開して2分(30:2を5サイクル程度実施した後)が経過すると、AEDが自動的に心電図の解析を始めますので、音声メッセージに従って、傷病者から離れます。周囲の人にも離れるよう伝え、離れていることを確認してください。
● 以後、約2分毎に心肺蘇生とAEDの手順を傷病者が動き出すか、救急隊に引き継ぐまで繰り返します。
● 傷病者が動き出して心肺蘇生を中止しても、AEDの電極パッドは剥がさず、電源も入れたままにしておいてください。
