田辺市消防団
消防団長あいさつ
田辺市消防団は、現在30個分団、約1,000名の団員を擁し、田辺市内の各分団に消防自動車70台、小型動力ポンプ109台を配置し、市民の方々の生命、身体及び財産を火災等の災害から守っています。消防団員は災害に備え、日々訓練を行っていますが、「各分団消防力の向上」を合言葉に更なるレベルアップを図り、安心・安全なまち田辺市を目指して邁進していく所存ですので、市民の皆様のご理解とご協力をよろしくお願い申し上げます。
岩間秀幸消防団長
田辺市消防団
平成17年5月1日の市町村合併に伴い、5つの消防団が統合され、新「田辺市消防団」が発足しました。新「田辺市消防団」の体制は、団本部の組織下に旧市町村の消防団を5つの支団として位置付け、条例定数についても合併前の各消防団の合計数である1,050名体制を維持しています。また、平成21年4月1日には団本部付けの女性分団を設置、平成27年4月1日には同じく団本部付けの消防団音楽隊を設置しました。現在、1団本部5個支団30個分団の組織体制となっています。
消防団員の身分
消防団は火災の警戒、鎮圧、その他の災害の防除活動に関する機関として、消防組織法に基づき設置されている団体です。
消防団は、「自分たちの町は自分たちで守ろう」という郷土愛と奉仕の精神から生まれたもので、地域住民の中にあって、防災のリーダーとしての役割を果たすものです。
消防団員は、日常は各人の生業に携わりながら必要のつど召集されて、消防活動に従事するものであり、地方公務員法上、特別職の地方公務員とされ、地方公務員法の適応は受けません。
したがって身分関係については、市町村の条例等すなわち、田辺市消防団条例、田辺市消防団規則で定められています。
消防団員の任務
消防団員は、平時にあっては生業を有しながら、消火訓練などを通して技術の向上を図るとともに、規律ある部隊行動をとるために消防の規律・礼式の訓練などを実施しています。災害時においては消防団長の命令により災害活動にあたるとともに、災害対策基本法及び国民保護法が適用された場合には消防隊の指揮に基づき避難住民の誘導にあたります。
【消防団の主な活動】
○火災・水災・地震などの現場活動・・・火災の消火、財産の保護、台風などの水防活動、捜索・救助活動等
○広報・警戒活動・・・巡回広報、幼稚園・小学校等への防火指導、花火大会などの催物の警戒、年末特別警戒等
○教育・訓練・・・消防訓練、水防訓練、礼式訓練、ポンプ操法訓練、救急救命講習
消防団員の階級
消防団員の階級は団長、副団長、分団長、副分団長、部長、班長、団員の7階級あります。(田辺市消防団では、支団長及び副支団長が副団長にあたります。)
※団長・副団長(支団長・副支団長)をあわせて団本部といいます。
消防団員の待遇
○被服の貸与
活動服や帽子、靴等消防団活動に必要な被服類は全て貸与されます。
【貸与被覆】
被服等の種類 | 員数 | 備考 |
活動服 | 1着 | アポロキャップ、バンド付 |
編上靴 | 1足 | |
長靴 | 1足 | |
雨合羽 | 1着 | |
ヘルメット | 1個 | |
現場長靴 | 1足 | |
ヘッドライト | 1個 | |
防火手袋 | 1双 |
○報酬・費用弁償
消防団活動に対して報酬と費用弁償(出動手当)が支給されます。
【年報酬】
団長 | 年額 | 150,000円 |
支団長 | 年額 | 96,000円 |
副支団長 | 年額 | 67,500円 |
分団長 | 年額 | 57,500円 |
副分団長 | 年額 | 47,500円 |
部長 | 年額 | 37,500円 |
班長 | 年額 | 37,000円 |
団員 | 年額 | 36,500円 |
【費用弁償】
災害に関する出動加給 | 1日 | 8,000円 |
災害以外に関する出動加給 | 1回 | 2,200円 |
※ただし、災害に関する出動が7時間45分を超えるとき又は災害以外に関する出動が1時間を越えるときは1時間(1時間に満たない端数時間は1時間とする)増すごとに和歌山県地域最低賃金額を加算する。
○補償制度(公務災害補償)
消防団員として活動中、不幸にして死亡・負傷または障害を受けたときは、次のような補償があります。
療養補償、休業補償、障害補償、介護補償、遺族補償、葬祭補償、障害補償年金
○福祉共済制度
日本消防協会が主唱する消防団員福祉共済に加入しており、入院見舞金等が支給されます。
○退職報償金制度
永年消防団活動に従事して退団したとき、階級及び在団年数に応じて退職報償金等が支給されます。
【退職報償金】
5~9年 | 10~14年 | 15~19年 | 20~24年 | 25~29年 | 30年以上 | |
団長 | 239,000 | 344,000 | 459,000 | 594,000 | 779,000 | 979,000 |
副団長 | 229,000 | 329,000 | 429,000 | 534,000 | 709,000 | 909,000 |
分団長 | 219,000 | 318,000 | 413,000 | 513,000 | 659,000 | 849,000 |
副分団長 | 214,000 | 303,000 | 388,000 | 478,000 | 624,000 | 809,000 |
部長・班長 | 204,000 | 283,000 | 358,000 | 438,000 | 564,000 | 734,000 |
団員 | 200,000 | 264,000 | 334,000 | 409,000 | 519,000 | 689,000 |
団長 | 副団長 | 分団長 | 副分団長 | 部長・班長 | 団員 | |
1~2年 | 45,000 | 40,000 | 36,000 | 34,000 | 29,000 | 23,000 |
3~4年 | 61,000 | 56,000 | 52,000 | 50,000 | 45,000 | 39,000 |
○表彰制度
消防団及び消防団員の表彰には次のようなものがあります。
・叙勲 ・褒章 ・消防庁長官表彰(功労章・永年勤続功労章・表彰旗・竿頭綬)
・和歌山県知事表彰 ・和歌山県消防協会総裁表彰 ・日本消防協会長表彰 ・市長表彰