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田辺市文化協会 文化啓発事業

時空を超え、万人に愛され続けた上等な笑い。
大蔵流茂山家狂言会

茂山流狂言会

平成27年7月12日(日)14時開演
紀南文化会館大ホール

演目:「蝸牛(かぎゅう)」「清水(しみず)」「千切木(ちぎりき)」

出演:大蔵流茂山家
茂山あきら、茂山千三郎、茂山正邦、茂山宗彦、茂山 茂、茂山逸平
茂山童司、丸石やすし、島田洋海、山下守之
入場券:一般:前売2,000円(当日2,500円)自由席(未就学児不可)
公演は終了しました。

●チケット発売所(4月24日(金)よりチケット発売)
紀南文化会館、田辺市教育委員会 文化振興課(市民総合センター3F)、プレジール、上富田文化会館、龍神市民センター、中辺路コミュニティセンター、大塔総合文化会館、本宮教育事務所、みなべ町中央公民館、白浜町教育委員会、日置川拠点公民館、周参見公民館
 公演チラシPDFファイル(639KB)このリンクは別ウィンドウで開きます

●演目解説
【蝸牛】かぎゅう
長命の祖父(おおじ)をもった主人が、カタツムリを食べさせると長生きをするといううわさを聞いて、太郎冠者に取りに行かせます。しかし太郎冠者はカタツムリをまだ見たことがありません。そこで主人にカタツムリの特徴を教えてもらい薮へ探しに行きます。するとそこにいたのは、修行を終えて山から帰る途中に昼寝をしていた山伏。その山伏の扮装が教わったカタツムリの格好に一致したため、太郎冠者は山伏をカタツムリだと思い込み連れて帰ろうとしますが・・・
山伏の扮装と蝸牛(カタツムリ)の姿が似ているという発想が面白く、また扮装が一致するという山伏の説明に納得する太郎冠者のとぼけたしぐさが見所のひとつです。

【清水】しみず
お茶の会を開くことになった主人は、お茶の会で使う水を太郎冠者に命じて野中の清水へ汲みに行かせます。お茶の会の度に水を汲みに行かされては迷惑と思った太郎冠者は、「清水に鬼が出た」と嘘をついて逃げて帰ってきます。主人は太郎冠者が置いてきた大切な手桶を惜しがり、自ら清水に行って探してくると言い出します。困った太郎冠者は先回りをして、鬼の面をかぶって主人を脅します。あわてて逃げて帰る主人。いったんは太郎冠者の悪知恵もうまくいくのですが…。
太郎冠者が鬼のことを「ガゴゼ」と言いますが、「ガゴゼ」とは奈良の元興寺の訛りです。中世には廃寺となって鬼が住んでいたと信じられていたことから、化物・鬼の類の呼び名になっておりました。

【千切木】ちぎりき
連歌の会を催す主人が、客を集めるため太郎冠者を使わせますが、いつも騒がしく迷惑をかける太郎の所へだけは声をかけぬよう申しつけます。ほどなく客が揃い連歌の会が始まると、招待されなかった太郎が「なぜ声をかけなかったか!」と怒鳴りこんで来ます。その上、花や掛け軸に言いがかりをつけ、その場を退こうとしません。とうとう一同も腹をすえかね、太郎をさんざんに打擲(ちょうちゃく)して追い出すのでした。そこへ太郎の女房が「千切木」を持って駆けつけ、仕返しに行けとけしかけます。太郎はしぶしぶついて来てくれるならば行くと了見をし、それぞれの家を訪れます。女房に突つかれながら、気弱な太郎は怖々声をかけるのですが・・・
「争い果てての千切木」という“時機に遅れて役立たず”との意味の諺からとられた作品です。また千切木とは「乳切木」とも書き、乳の高さで切った棒で、両端が太くなっており、荷物を両端に担う時に使います。

茂山家HP

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最終更新日:20151026