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立会人祝辞 (木村良樹 和歌山県知事)
 5市町村の合併協定の締結が行なわれ、その立会人をさせていただいたことに感謝しますとともに、この合併にこぎつけるまでの市町村長さん、市町村議会の関係者の方々、市町村職員の方々、そして何よりこの合併を支えてきた市町村の住民の方々に心より深甚な敬意を表します。
 来年の5月1日に新しい田辺市が誕生することは、和歌山県に新しい時代を築く県政史上でも大きく時代を画す出来事であると確信をしています。
 この地域は、来月の始めに世界遺産に登録される高野熊野の中核的なところになりますし、高速道路が南進されていく状況の中、ITの県の総合交流センターもでき、文字どおり和歌山県の真中の大中核になってこようかと思うわけです。そして、観光、商業、漁業、農業、林業といったバランスの取れた地域が出来上がるということで、これは合併で5つの市町村が集まったというだけではなく、大きな相乗効果が出てくるのではないかと思っています。
 それから、議会の定数について、ともすれば暫定的な定数をつかっていくことが多い中で、当地域は法定の定数で行なうということで、議会関係者の方々のこの合併にかける意気込みが、住民の方々に伝わったと考えているところです。
 今、三位一体の改革ということで、県も市町村も大変厳しい状況にありますが、厳しいことだけを見るのではなく、地域を大いに発展させるという意味から、この合併は大きな意義のあることであり、県としましてもいろいろな形で支援して、名実ともに和歌山県で本当に立派な合併がなされたとなるように努力をしたいと思っています。
 ここまで来るのには、苦しい決断もあったと思い、皆さんのご努力に本当に頭の下がる思いがしました。この上は、この地域がどんどん発展して、住民の方々が合併してよかったなあと思えるまちになることを心から祈念しています。

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