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北郡越 ~みそぎの川・富田川沿いに延びる古道~
※Google マップで表示された地図上に黄色いアイコンの「ペグマン」をかざしていただくことで散策することができます。
「熊野古道中辺路」のうち、鮎川から富田川沿いに現在の中辺路町北郡を経て、滝尻王子に至る古道です。10世紀前半から13世紀にかけての皇族・貴族の参詣には頻繁に使われましたが、15世紀以降は潮見峠越が主経路となり、江戸時代にはすでに「古道」と呼ばれていました。
国道沿いに石碑のみを残す、鮎川王子からスタートします。鮎川新橋を渡り、富田川左岸の道を北へ向かいます。富田川はかつて熊野詣の人々が水垢離した川で岩田川とも呼ばれていました。道沿いには、庚申塔や道祖神など江戸時代の石造物が多く残り、石畳の痕跡をとどめる道もあります。富田川を離れて山中を進み、峠からは富田川を眼下にしながら北郡集落へと下ります。北郡橋から富田川右岸へと渡ると、道沿いに『安珍清姫』物語の主人公清姫の墓と伝わる石塔が立っています。さらに進むと、熊野の聖域の入り口とされる滝尻王子に着きます。
ルートマップ
歩行時間
●鮎川王子~滝尻王子 【約2時間15分〈7.7km〉】
●のごし橋~北郡バス停 【約50分〈2.6km〉】
(左:道祖神と庚申塔/右:北郡越の古道)
(左:古道から望む富田川/右:清姫の墓)
アクセス
1 JR紀伊田辺駅➡鮎川新橋
バスで約25分
2 JR紀伊田辺駅➡北郡
バスで約30分