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オペラ「タング -まほうをかけられた舌-」+歌のコンサート

味音痴の少年が風変わりな妖精“タング”の魔法にかけられて…
お父さんとの約束のために奮闘する 夢と魔法の物語

tangu

6月23日(
午後1時30分開演(午後1時開場)

 紀南文化会館大ホール

入場料 :1000円(前売)1500円(当日)
※席の必要なお子様はチケットが必要です。
公演は終了しました

出演:オペラシアターこんにゃく座

公演チラシ
PDFファイル(1229KB)

チケット発売所/紀南文化会館、田辺市教育委員会 文化振興課(市民総合センター3F)、プレジール、多屋孫書店、アオイ書店、トイランド・ヨネクラ、上富田文化会館、龍神市民センター、中辺路コミュニティセンター、大塔総合文化会館、本宮教育事務所、みなべ町中央公民館、白浜町教育委員会、日置川拠点公民館、周参見公民館

○託児所開設
予約が必要です(6月10日までに申込)文化振興課まで
託児料 1000円

主催・問合せ/田辺市教育委員会(文化振興課)0739-26-9943
                         カルチャー オブ キッズ 090-9852-7580


toungu

■おはなし
おなかをすかせた二人の客が街のレストランに入っていくと、浮かない顔の少年が奥から現れました。この少年、名コックだった父を亡くし、評判のレストランを継がなくてはならなくなってしまった・・・だけどその実、とんでもない味音痴! という男の子でした。
注文された料理を作ってみたものの、客たちはひとさじ口をつけただけでお店を出て行ってしまいました。このレストランをもっともっと繁盛させていくとお父さんと約束したのに、自分にはおいしさが判らないことを悲しく思い、少年はひとり途方にくれてしまいました…。
「泣くのはおやめ。わたしが力になってあげよう」
ふと、その言葉に目を上げた少年の前に、いつのまにか、見たことのない者が立っています。お父さんと古い友人だったと名のる味の妖精“タング”が現れたのです。
タングの得意技は舌(tongue)に魔法をかけること。タングは少年とある約束をする代わりに、口にしたものの成分がすべて判る舌へと変えてあげます。そして、にわかにはその魔法を信じられない少年を、父が秘密にしていたレストランの地下室へと連れて行くのでした…。
とてもおいしい料理を出すと評判がひろまり、ふたたび繁盛していくレストランですが、はたして少年とタングが交わした約束とは…。そして、味の妖精タングの正体とは…。

■原作者・安房直子
1943年、東京に生まれる。日本女子大国文科卒業。大学在学中より山室静氏に師事する。優しい語り口で紡がれる幻想的な世界を描いた作品に定評がある。作品に「きつねの窓」「初雪のふる日」「鳥」「銀のくじゃく」「青い花」などがある。
「さんしょっ子」で日本児童文学者協会新人賞、「風と木の歌」で小学館文学賞、「遠い野ばらの村」で野間児童文芸賞、「風のローラースケート」で新美南吉児童文学賞、「花豆の煮えるまで―小夜の物語」でひろすけ童話賞、赤い鳥文学賞特別賞を受賞する。1993年没。

■オペラ『タング―まほうをかけられた舌―』+うたのステージについて
萩京子(作曲家、オペラシアターこんにゃく座代表、音楽監督)
第一部で歌や合唱を聞いてもらうことは、客席と舞台の垣根を取り払う大きな効果があります。「うたのステージ」で歌われる歌は、楽しい歌、シュールな歌、不思議なリズム、などなどがいっぱいで、たとえ初めて聞く曲が多かったとしても、ことばとメロディー、リズムが聞く人の心と体にまっすぐ飛び込んでいきます。ことばを伝えることを大切に、からだ全体を使って表現するこんにゃく座の歌役者によるステージによって、自然に日本語のオペラの門が開かれていくような仕組みになっているのです。
第二部のオペラ『タング』は安房直子さんの「まほうをかけられた舌」を原作としています。数ある安房作品のなかで「まほうをかけられた舌」を選んだのは、「味がわからない」ことと「料理人として生きなくてはならない」という主人公の不条理な状況が強烈でおもしろかったこと。そしてそこに魔法使いが現れるところがファンタジーの楽しさです。「やっぱりね」と感じますが、やっぱり楽しいのです。
「つくりばなし」「絵空事」のなかに「真実」を掘り出す作業は、作曲家として、また舞台作品をつくる者としての喜びです。料理は五感を総動員してつくり出す芸術に似ています。オペラ『タング』は小さなオペラですが、見てくださった方のたくさんの感情を揺り動かしたいと願います。皆さんの帰り道、見えてくるもの、聞こえてくるもの、食べものや香り、手に触れるものの何かが、今までと少し違った感触になっていたら、と、そんなことをひそかに願っています。

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最終更新日:201985