敬老事業の見直しについて

 本市ではこれまで敬老事業を通じて、高齢者の皆様に感謝とお祝いの気持ちをお伝えしてまいりました。

 そうした中、今、我が国は少子高齢化が大きく進行しており、本市の高齢化率は全国平均を上回っている状況で、また、少子化の影響により働く世代の人数が減ることで将来的な税収の見通しも年々厳しさを増していくことなどから、今後、福祉や教育、子育て、防災といった多様な行政ニーズに限られた財源の中でどう対応していくかが、これまで以上に重要な課題となっております。

 このことから、慎重に検討を重ねてまいりました結果、このたび敬老事業の見直しを行うという判断に至り、令和7年6月議会にて条例の一部改正を行いました。

 今後も皆様のお声に耳を傾けながら、限られた財源を最大限に活かし、将来に向けた持続可能なまちづくりに取り組んでまいりますので、何とぞご理解とご協力を賜りますよう、心よりお願い申し上げます。

敬老祝金に関する変更点

 88歳(支給額:10,000円)の方のみが対象となります。

 なお、令和7年度の対象者は、昭和11年10月2日から昭和12年10月1日生まれの方になります。

敬老祝金に関する変更点
改定年度 令和6年度(変更前) 令和7年度(変更後)
対象年齢及び支給額
  • 77歳(喜寿) 5,000円
  • 88歳(米寿) 10,000円
  • 99歳(白寿) 20,000円
  • 100歳以上(長寿) 30,000円
88歳(米寿) 10,000円

敬老行事に関する変更点

 敬老行事の対象は、地域で行う催事実施のみとし、個人に対する一律の商品券等の記念品配付は対象外といたします。

 なお、敬老行事の対象となる年齢につきましては、「70歳以上」で変更はありません。

敬老行事に関する変更点
改定年度 令和6年度(変更前) 令和7年度(変更後)
委託料 9月1日時点の地区在住者数×2,000円 催事への出席者数×2,000円
対象経費
  • 催事実施に係る経費
  • 催事出席者以外への記念品配付に係る経費
催事実施に係る経費のみ

見直しをすることになった最大の理由

 田辺市では、敬老事業として「敬老行事」及び「敬老祝金」を実施し、毎年総額約5,000万円を市単独で支出しています。

 下記のとおり高齢者数は、減少傾向にありますが、それ以上に若者世代の減少数が大きく、今後ますます高齢化率が増加し、超高齢化社会となります。人口減少に伴う財政面の不安から、見直しが必要であると判断しました。

2005年から2045年まで10年単位で集計・予測した田辺市の人口将来推計のグラフ 詳細は以下

2005年から2045年まで10年単位で集計・予測した田辺市の人口将来推計のグラフ 詳細は以下

(補足)2035年以降のデータは、国立社会保障・人口問題研究所「日本の地域別将来推計人口令和5年(2023年)推計 令和5年(2023年)12月1日現在」から引用した予測値

見直しまでの経緯

「田辺市敬老事業あり方検討部会」の設置

 敬老事業を見直すため、「田辺市高齢者福祉計画策定委員会」内に「田辺市敬老事業あり方検討部会」を設置しました。この検討部会は、敬老行事に関係が深い団体の関係者6名と公募委員2名によって組織され、令和5年12月から令和6年11月にかけて全4回の部会を開催しました。

住民アンケートの実施

 令和6年8月21日から令和6年10月31日までの期間に、無作為抽出した3,753人を対象に住民アンケートを実施し、1,737件(回答率46.3%)の回答がありました。

住民アンケート結果の概要としましては、以下のとおりとなっています。

  • (問3)敬老行事は必要か…必要52.3%、必要でない45.7%
  • (問6)敬老行事の在り方…68.6%が何らかの催事や交流を求める意見、記念品の配付については28.3%
  • (問7)敬老祝金は必要か…必要61.0%、必要でない35.8%
  • (問8)敬老祝金を継続する場合の実施方法…現状のままでよい40.0%、対象年齢の縮小を求める54.4%

市長に対し答申を提出

 「田辺市敬老事業あり方検討部会」では、人口減少に伴う財政面の不安やアンケート結果等を踏まえ協議した結果、令和7年2月27日に市長に対し答申を提出しました。

  • 敬老行事:敬老行事の事業内容は催事実施のみとし、記念品配付は対象外とすべきと考えます。
  • 敬老祝金:88歳(米寿)のみを対象とすべきと考えます。

この記事に関するお問い合わせ先

やすらぎ対策課高齢福祉係
〒646-8545 和歌山県田辺市東山一丁目5番1号 本庁舎2階
電話番号:0739-26-4910
ファックス:0739-25-3994
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