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長尾坂・潮見峠越 ~近世の石畳道と紀伊水道を望む峠~
※Google マップで表示された地図上に黄色いアイコンの「ペグマン」をかざしていただくことで散策することができます。
田辺市郊外の三栖地区から長尾坂・捻木峠を経由して潮見峠に至る古道です。長尾坂はこのルートのうち、上三栖から水呑峠に至るおよそ16町の坂道をさします。長尾坂も潮見峠越も南北朝期に開設されたといわれ、以降、中辺路の主経路として頻繁に利用されました。
長尾坂から潮見峠への古道歩きは、長尾坂登り口からスタートします。坂の途中には和歌山から21里を表す一里塚があり、近くには役行者像が立っています。長尾坂から潮見峠越の始点の捻木峠に至る道筋には、関所跡、水呑茶屋跡などがあり、一部に残る近世の石畳道が古道らしいたたずまいを見せています。捻木峠に立つ巨大な杉には、「安珍清姫」物語の主人公清姫が、逃げる安珍を杉に登って見た際、口惜しさのあまりに木を捻じったとの伝説も残ります。捻木峠・潮見峠からは、田辺市街や田辺湾、白浜の町まで望む爽快な景色を楽しめます。また、長尾坂周辺には梅畑やミカン畑が広がり、2~3月の梅の花の季節には観梅を楽しむこともできます。
ルートマップ
歩行時間
●鮎川王子~滝尻王子 【約2時間15分〈7.7km〉】
●のごし橋~北郡バス停 【約50分〈2.6km〉】
(左:長尾坂の石仏/右:捻木の杉)
(左:捻木峠からの眺望/右:捻木峠から潮見峠へ続く古道)
アクセス
JR紀伊田辺駅から長尾坂登り口までタクシーで約20分、又はバス※(長野線・尾野原口)で約35分
※週3日(月水金)のみ運行