119番通報をしてから救急車が現場に到着するまでに平均して7分以上かかり、救急隊が傷病者に接触して処置を開始するにはさらに数分を要します。救急車を待つ間に現場にいる市民が心肺蘇生を行い、AEDを用いて除細動を行うことが社会復帰の可能性を高めます。
 心臓と呼吸が止まってから時間の経過とともに救命の可能性は急激に低下しますが(図1の破線)、救急隊を待つ間に居合わせた市民が救命処置を行うと救命の可能性が2倍程度に保たれる(図1の実線)ことがわかっています。

救命率を示した折れ線グラフ 詳細は以下

心臓と呼吸が止まってから命が助かる可能性は、時間の経過とともに低下していきます。

救急車が到着するまでの間に、その場に居合わせた人が応急手当をした場合と、何もされなかった場合では救命のチャンスに大きく差がでます。

例として、心臓、呼吸が止まって4分経過した場合の命の助かる可能性は、応急手当がされていなかった場合は約25%ですが、応急手当がされていた場合は約50%になります。

救命の連鎖 (チェーン・オブ・サバイバル)

救命の連鎖の図 詳細は以下

「心停止の予防の輪」、「心停止の早期認識と通報の輪」、「一次救命処置の輪」、「二次救命処置の輪」が横並びにつながった救命の連鎖の画像。

大切な命を救うために必要な行動を、迅速に途切れることなく行う重要性を表しています。

救命の連鎖の詳細
項目 内容
心停止の予防 心停止を防ぐ。(早めの受診、事故の予防など)
心停止の早期認識と通報 突然倒れた人や、反応のない人を見たら心停止を疑い、直ちに119番通報する。
一次救命処置 救急車が到着するまでの間、直ちに心肺蘇生を実施する。
二次救命処置と心拍再開後の集中治療 救急救命士や医師による高度な救急医療。

 「救命の連鎖」の最初の3つの輪は、現場に居合わせた市民により行われることが期待されます。市民により心肺蘇生が行われたほうが、行われなかったときより生存率が高く、市民がAEDを使用し電気ショックを行ったほうが、救急隊の到着を待つことなく早く実施できるため、生存率や社会復帰率が高いことがわかっています。

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