収入編
田辺市の収入にはどんなものがあるの?
田辺市の収入には、市民の皆さんに納めていただく「市税」や国から交付される「地方交付税」など大きく分けると21種類の収入があります。
◇自主財源・・・市が自主的に収入することができるお金
◇依存財源・・・国や県から交付又は割り当てられるお金や借入金
◇市税・・・市民福祉の向上のために行う事業の経費を賄うため、市民の皆さんから納めていただく税
◇分担金及び負担金・・・保育所や老人ホーム等を利用する方に負担してもらうお金
◇財産収入・・・市の財産の貸付けや運用によって生じる収入
◇繰入金・・・会計間相互の資金運用や、基金を取り崩したお金
◇地方交付税・・・所得税・消費税などの国税を一定割合で市町村に交付されるお金
◇国庫支出金・県支出金・・・学校建築・道路整備、老人医療や生活保護の扶助費等に対し、国や県から支出されるお金
◇市債・・・道路の整備や学校の建築など一時的にたくさんのお金が必要となる事業のために長期間にわたり借入れするお金
市税の収入は増えているの?
田辺市の令和6年度の市税収入は、現年課税分で前年度に比べ3億7,338万7千円の減少を見込んでいます。このうち市民税については、賃上げによる給与所得の増加が見込まれるものの、定額減税の実施による減収等が見込まれることから、前年度に比べ減少を見込んでいます。また、固定資産税については、家屋の新増築分の増加や償却資産の申告増加が見込まれる一方、評価替えによる家屋の減価により、前年度に比べ減少を見込んでいます。
なぜ借金(市債の発行)をするの?
市債とは、田辺市が資金調達のために負担する債務であって、その返済が一会計年度を越えて行われるものをいいます。学校などの公共施設の建設には一度に多額の経費がかかります。資金繰りという面もありますが、将来の市民の皆さんにも公平に負担してもらう面もあります。
(1)財源の不足を賄います。
(2)年度間の負担を平準化します。
(3)世代間の負担の公平を図ります。
合併特例債について
合併特例債とは、市町村建設計画に基づく、合併後の市町村の一体性の確立を図るために行う公共的施設の整備や、均衡ある発展に資する公共的施設の整備に合併後20年間措置されるものです。
田辺市における起債可能総額は297億円(うち基金造成分30億円)となっており、令和6年度当初予算時点での発行予定額は基金造成分を除いて累計255億円となっています。
【例】田辺市が発行できる市債のうち合併特例債を活用して、A小学校を10億円で建築するとします。国の補助金を3億円もらい、残りの7億円の事業費について合併特例債を発行する場合、その95%の6億6,500万円を銀行等から借り入れ(15年で償還)します。借り入れたお金の70%にあたる4億6,550万円は後年度に国から地方交付税として返ってきます。