特別展 ミロ展 スペイン巨匠の版画
故郷カタルーニャ地方の風土を愛し、自然との交感を通して、太陽、月、星、鳥といったモチーフを独特の抽象的な要素に変換して表現し、鮮やかな色彩と奔放な線で生命の讃歌をうたった、ジョアン・ミロ(MIRO,Joan 1893-1983)。
パブロ・ピカソやサルヴァドール・ダリらとともに、20世紀の美術の世界を押し広げた、このスペインの巨匠の芸術を、版画作品によって紹介します。
ミロは油彩画だけでなく、壁画、彫刻や陶芸、舞台芸術などにも造形活動を展開して才能を発揮しましたが、なかでも版画は生涯に亘って実験と探求が続けられた、特に興味深い創造の分野となっています。35歳のときに本格的に手掛けて以来、発表されたその作品は2500点を超え、まさにミロのライフワークといえるものでした。
第一作となった、リーズ・イルツの詩集『一羽の小さなカササギがいた』のための挿絵8点から、最晩年のサッカー《ワールドカップ’82 スペイン》のリトグラフポスターまで、約150点の作品によってその軌跡を振り返ります。
開催期間
2015年7月18日(土) → 8月30日(日)
開館時間
午前10時~午後5時(入館は午後4時30分まで)
休館日
毎週月曜日(ただし7月20日は開館)・7月21日(火)
観覧料
600円(480円)
( )内は20名様以上の団体割引料金
※学生及び18歳未満の方は無料です。
主催
田辺市立美術館
後援
スペイン大使館 Embajada de España
企画協力
谷口事務所
記念演奏会
山下泰資(チェロ独奏)
無伴奏チェロ組曲第3番(J.S.バッハ作曲)、無伴奏チェロ組曲(G.カサド作曲)、
BUNRAKU(黛敏郎作曲)他
7月25日(土)午後7時開演 当館エントランスホール
※無料ですが予約が必要です(小学生以上・先着80名)。7月18日(土)午前10時から電話及び当館窓口にて予約の受付を開始します。
展示解説会
8月8日(土)午後2時より 当館学芸員が行います。
記念講演会
「大地と空を結ぶ画家ジョアン・ミロ」大森達次(女子美術大学名誉教授)
8月22日(土)午後2時より 当館研修室(観覧料のみ必要・手話通訳もつきます)