カモシカの保護について
カモシカについて
- 昭和9(1934)年5月1日 国指定・天然記念物に指定
- 昭和30(1955)年2月15日 国指定・特別天然記念物に指定
カモシカは、日本固有の動物で、ウシ目(偶蹄目)ウシ亜目(反芻亜目)ウシ科ヤギ亜科の動物です。北海道と中国地方を除いた本州・四国・九州の山岳地帯に生息しています。
一般的に、成獣の体長は1~1.5メートル程度で、体色は黒褐色、灰褐色が多く、中には白色に近いものもあります。雄・雌ともに12~15センチメートルの枝分かれのない黒い角を2本もっています。
岩場や急斜面の森林地帯に生息し、主に低木の葉や芽などを食べます。
かつては、毛皮に適していたことなどから、狩猟獣として有名でしたが、乱獲により生息数が激減したため、特別天然記念物に指定され、今日まで保護されてきています。
昭和40年代には、造林木などへの食害が問題になってきたため、カモシカ個体群の安定的な存続を図り、生息環境を保全するために、カモシカ保護地域が全国に15箇所設定されています。
田辺市は、紀伊山地カモシカ保護地域に含まれています。
カモシカを発見したときの対応について
生きているカモシカに遭遇した場合
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野生動物ですので、必要以上に近づかず、興奮させるような行動は避けてください。
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帰巣本能もあり、山に帰る道が解れば帰って行くと思われますので、しばらく様子を見てください。
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原則として、保護(捕獲)は行いませんが、ケガ等の理由により自力で山へ帰ることが困難な状況であれば検討しますので、担当課へ連絡してください。
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畑などに出てきた場合は、山に帰って行くかもしれませんので、しばらく様子を見てください。居着いてしまうようであれば、担当課へ連絡してください。
幼獣のカモシカの場合
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付近もしくは少し離れたところに親がいると思われます。幼獣は一度保護・捕獲してしまうと、野生復帰が困難になりますので、触れずに立ち去ってください。
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もしも、収容してしまったら、早急に元の場所に放してください。
死んでいると思われるカモシカを見つけた場合
- 担当課もしくは最寄りの教育事務所へ連絡してください