1-1.土地利用現況調査
土地利用現況調査は、現地踏査により、現況の土地利用状況を農用地、林野、宅地、道路等、内水面及びその他(公共公益施設)に細分して調査するとともに、土地利用に関する法的規制状況などについて調査を行いました。
調査結果
(1)土地利用の状況
土地利用の現況は、前期の区域61km2が昭和62年から63年度に、後期の区域75.4km2が平成6年度から7年度に行った現地調査を取りまとめたものです。また、平成9年度には、大規模な開発地や主要な公共施設が新設された場所について、資料調査により補正を行いました。
土地利用区分毎の状況
農用地 | 会津川流域と芳養川流域の平地部と中山間部の丘陵地及び小起伏山地にかけて広く分布しています。特産品の梅、温州みかん、すもものなどの果樹園が大半を占め、傾斜が急な山地まで利用しているのが特徴です。(営農畜産現況図(78KB)![]() |
---|---|
林 野 | 最も広い面積を占め、高尾山から三星山周辺の中山間部から、周辺町村境の山地部にかけて広く分布しています。天然林が少なく、二次林が多いのが特徴です。 |
宅 地 | 旧市内及び芳養町や新庄町の海沿いの平坦地から丘陵地にかけて高密度に集積しています。市街地外縁部の新庄、秋津、稲成、万呂、三栖地域では、新しい宅地が増加の傾向を示しています。(建物用途別現況図(87KB)![]() |
商業地 | JR紀伊田辺駅の南側に集積立地している他、主要幹線道路の沿道でも増加の傾向を示しています。 |
工業地 | 文里湾周辺と下三栖地区の工業団地にまとまって立地しています。 |
道 路 | 市域の3%と少ないのですが、市街地部での道路密度は高く、国道42号バイパスをはじめ、幹線道路整備が進み、道路面積は増加しています。 |
内水面 | 大河川がないために、市域に占める割合は少ないですが、農業用水に利用しているため池が多いの特徴です。 |
主要な公共 公益施設用地 |
その大部分が旧市内に立地しています。 |
◆営農畜産現況図 | ◆建物用途別現況図 | ◆土地利用現況図 |
![]() ![]() |
![]() ![]() |
![]() ![]() |
(2)土地利用に関する法規制の状況
国道42号より南側の市街地部は、都市計画の用途地域が指定され、その北側の広い面積は農業振興地域に指定されており、果樹を主体とした農業が盛んに行われています。山地部や海岸沿いには、保安林や土石流危険渓流など防災関連の法規制や、自然公園区域など環境保全関連の法規制が指定されています。 | 土地利用法的規制等状況図 |
![]() ![]() |