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南画の絵と書

南画の絵と書
江戸時代中期に黄檗の禅僧によりもたらされた中国の新しい文物や南宗画をはじめとする詩画は、わが国独自の文人画と呼ばれる絵画様式として形成されていきました。なかでも絵画と書には密接な関係があり、書と画は根本的に一致するという「詩書画一致」の思想が与えた影響は大きく、詩と書と画全てに秀でた人物は「詩書画三絶」と呼ばれるなど、この境地に達することは多くの文人墨客たちが目指す理想とされました。明治になり文人画が衰退して以後、それまでの近世絵画が持っていた伝統を継承しながら新しい水墨表現を行う「南画」が発表されるようになりましたが、彼らのなかにもこの精神を受け継いだ作品を制作する画家が多くあらわれました。
本展覧会では、田辺市立美術館・熊野古道なかへち美術館コレクションの中から、この「詩書画一致」の思想に影響を受けた画家たちがそれぞれの時代でおこなった詩書画表現に注目して紹介します。第一部「近世南画」は田辺市立美術館を会場に江戸期の文人画を中心に展示、第二部「近代南画」は熊野古道なかへち美術館を会場に渡瀬凌雲やその師友の作品を中心に展示します。

 

 

開催期間

平成29年12月2日(土) ― 平成30年1月28日(日)

会場

・近世南画 江戸の文人画:田辺市立美術館 展示室1・2
 ※田辺市立美術館展示室3・4・5では、所蔵の水彩画コレクションを紹介します。
・近代南画 凌雲を中心に:熊野古道なかへち美術館 展示室

開館時間

午前10時~午後5時(入館は午後4時30分まで)

休館日

毎週月曜日(ただし、1月8日は開館)
12月28日(木)~1月4日(木)・1月9日(火)

観覧料

250円(200円)
( )内は20名様以上の団体割引料金
☆学生及び18歳未満の方々は無料です。

主催

田辺市立美術館

展示解説会

・平成29年12月16日(土):熊野古道なかへち美術館
・平成30年1月13日(土):田辺市立美術館
※いずれも午後2時より当館学芸員が行います。(観覧料のみ必要)

このページに関するお問合せ先
田辺市立美術館 TEL 0739-24-3770 FAX 0739-24-3771
〒646-0015 和歌山県田辺市たきない町24-43
最終更新日:20171129
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