田辺市立美術館開館20周年コレクション展3 近代絵画-洋画の展開-
田辺市立美術館は今年、開館から20周年を迎えました。この間に収集してきたコレクションの核となっている、日本の文人画と近現代絵画を、三つの展覧会によって展観します。改めて田辺市立美術館のコレクションの特徴をご紹介するとともに、美術作品と接することの喜びや楽しみをこの三つの展覧会を通じてお伝えしたいと思います。
近代絵画-洋画の展開-
近代日本の芸術家たちが残した絵画作品の収集は、開館以来田辺市立美術館のコレクションを形成するうえでの主軸の一つとなってきました。今回はその中から、幕末から明治以降に本格的に移入され、日本の美術の領域を大きく広げてきた「洋画」に焦点をあてて展観します。
画材や技法の受容に始まり、西洋絵画の様式や思考についても、少なくない画家たちがヨーロッパに渡ってまで貪欲に吸収し、展開してきたのが洋画です。西洋絵画の模倣ではなく、日本の画家たち自らの表現手段、すなわち「洋画」としてそれを獲得し、芸術作品に結実した名作の数々を当館は所蔵しています。
また当館ではこの洋画の展開を広い視野からうかがうために、水彩画やパステル画についても収集を重視してきました。それらの作品も含め、改めて当館の洋画コレクションの特徴と魅力をお伝えしたいと思います。
【併催】紀南を描いた洋画家 原勝四郎と鍋井克之
湿潤で淡い色調が主をなす日本の風景を、油彩画でいかに描くかは、風景画に取り組む洋画家たちの大きな課題でした。当地、紀伊半島南部の風景をモチーフにしてその困難を超克し、近代日本の風景表現を切り拓いた二人の画家を特集します。
開催期間
2016年11月26日(土) ~ 1月29日(日)
開館時間
午前10時~午後5時(入館は午後4時30分まで)
休館日
毎週月曜日(ただし1月9日は開館)
12月28日(水)~1月4日(水)・1月10日(火)
観覧料
250円(200円)
※( )内は20名様以上の団体割引料金
学生及び18歳未満の方は無料です。
主催
田辺市立美術館
関西文化の日
11月26日(土)は観覧料を無料にします。また展示解説会を午後2時より開催します。
展示解説会
11月26日(土)・1月9日(月・祝)
いずれも午後2時より、当館学芸員が行います。
私の「この一点!」-あなたが選ぶ田辺市立美術館コレクションのナンバーワン-
1月29日(日)午後2時より、展示室で開催します。
あなたの一番好きな展示作品をみんなの前で発表しませんか。
発表する方を6名、どの発表が一番良かったか投票する方を20名、それぞれ募集します(先着順)。
応募方法は 会場設置の応募用紙に記入し、持参または郵送してください。
発表者の応募は、1月13日(金)締切(必着)です。