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生誕110年 秋野不矩 あふれる生命の輝き

生誕110年 秋野不矩新しい時代の日本画表現を目指し、またインドに強く魅せられて生涯を掛けて描き続けた画家、秋野不矩(1908-2001)の画業を展望する回顧展を開催します。
静岡県磐田郡二俣町(現・浜松市天竜区)に生まれた秋野不矩は、19歳で画家の道を志し、始め千葉の石井林響の下へ入門、次いで京都の西山翠嶂に師事し、西山の画塾・青甲社で研鑽をつみながら、官設展覧会で入選・受賞を重ねて画家としての地歩を固めてゆきました。しかし、官展や画壇における閉鎖的な因習に憂いを覚え、1948(昭和23)年、新しい日本絵画の創造を掲げる在野の日本画公募団体・創造美術(現・創画会)の結成に参加し、造形的な人物表現に意欲的に取り組んで、戦後の日本画革新の潮流に一石を投じました。
1962(昭和37)年、54歳の時に大学の客員教授としてインドへ1年間滞在してからは、この経験を転機としてインドの情景を主題とするようになり、多彩な大地のありさまや過酷な自然の中に暮らす動物たち、慎ましく信仰深く生きる人々などを、雄渾な筆致とみずみずしい色彩によって描き出して、独自の画境を拓きました。最後まで絵筆を握り続けた93年に及び生涯は、1999(平成11)年の文化勲章受章など数々の栄誉で彩られ、没後10数年が経った今もなお、その作品は活力に満ちた輝きを放ち続けています。
秋野不矩生誕110年に臨んで、画業初期から晩年に至るまでの作品を通貫して展示し、自己の芸術を追い求めて邁進したその創作活動の道筋を振り返ります。

開催期間

2019年2月9日(土) ~ 3月24日(日)

開館時間

午前10時~午後5時(入館は午後4時30分まで)

休館日

月曜日(ただし2月11日は開館)・2月12日(火) ・3月22日(金)

観覧料

600円(480円)
( )内は20名様以上の団体割引料金
※学生及び18歳未満の方は無料です。

主催

田辺市立美術館

共催

浜松市秋野不矩美術館

企画協力

アート・ベンチャー・オフィス ショウ

記念講演会

「秋野不矩の生涯と芸術―生命の輝きを描く」
3月9日(土) 午後2時より 当館研修室(観覧料のみ必要・手話通訳もつきます)
鈴木満広(浜松市秋野不矩美術館学芸員)

展示解説会

2月23日(土)・3月23日(土)
いずれも午後2時より当館学芸員が行います。

このページに関するお問合せ先
田辺市立美術館 TEL 0739-24-3770 FAX 0739-24-3771
〒646-0015 和歌山県田辺市たきない町24-43
最終更新日:2019716