【事業の目的】
ケーブルテレビ施設を整備することで、ブロードバンド未対応、テレビ・ラジオ難視聴、携帯電話不感といった情報通信の格差の是正及び地域の活性化を図るとともに、2011年の地上アナログ放送の停止に向けた地上デジタル放送受信環境の整備、2010年までの超高速インターネット接続といった国の政策目標の達成に資する。また、公共施設のネットワーク化により、行政サービスの充実を図ることを目的とした。

【事業の概要】
FTTH（Fiber to the home）方式によるケーブルテレビ施設を整備し、IRU契約により貸し出した民間事業者において、テレビ（地上デジタル放送、地上アナログ放送、BS放送、CS放送）・ラジオ（FM、AM）の再送信、超高速インターネット接続サービス、IP電話サービスを行うとともに、公共施設のネットワーク化、携帯電話不感地域解消促進のため光ファイバの開放を行った。

本事業の評価としては、ケーブルテレビにおいては、この事業で整備した地域（龍神・中辺路・大塔）のほぼ全域がテレビ難視聴地域（一部個別受信でテレビが視聴できる地域がある）であり、また過疎・高齢化が進展する地域で年々世帯数が減少している現状にあることから当初計画（目標）に比べると加入世帯数は少ないが、加入率95％を維持できており、市として、事業の成果・効果はあったと考えている。

BB（インターネットサービス）については、それぞれの整備地域において高齢化が進展し、新たな契約の見込みが少ない65歳以上のみで構成される高齢者世帯が全体の40.4%（1,927世帯）を占めている現状にあり、また他社BBサービスの新規参入による契約変更（転出）件数も増加しているものの、最終目標値の20％に対し、平成24年度末で加入率が23％となっていることについては、十分評価できるものと考えている。