全国消防救助技術大会を目指して!
『妥協しない1秒へのこだわり!!』
「全国消防救助技術大会」が開催されます。
この大会は、全国から選抜された救助隊員が安全、確実、迅速な救助技術を種目ごとに競うもので、田辺市消防本部でも全国消防救助技術会(以下「全国大会」という。)出場を目指して本格的な救助訓練を開始しています。
各隊員は、水平に展張されたロープを渡ったり、垂直はしご15メートルを駆け登るといった、ひとりひとりが基本的な技能を練磨する「基礎訓練」や、要救助者を引き揚げたり、煙の中にいる要救助者を救出するなど隊員個人の技能とともに隊員間の連携を練磨する「連携訓練」を行っています。これらの訓練を通じて、消防救助活動に不可欠な体力、精神力、技術、スピードを錬磨し、災害現場で少しでも早く要救助者を救うため、1秒へのこだわりをもって日々訓練をしています。
各消防署で、士気旺盛な隊員が訓練をしていますので、ぜひ見学に来てください。
陸上の部 種目紹介(基礎訓練)
はしご登はん
自己確保の命綱を結索した後、垂直に固定されたはしごを15m登はんします。災害建物への進入など、消防活動には欠かせない訓練です。
ロープブリッジ渡過
水平に張られた渡過ロープ20m(往復40メートル)を往路はセーラー渡過、復路はモンキー渡過します。ロープ渡過の基本的な訓練です。
陸上の部 種目紹介(連携訓練)
ロープ応用登はん
登はん者と補助者が2人で協力し、器材を使わずに塔上から垂らされたロープを15m登はんする訓練です。足をロープに固定させながら登るので、迅速に登はんすることができます。
ほふく救出
3人(要救助者を含む)1組で、1人が空気呼吸器を着装して長さ8mの煙道内を検索し、要救助者を屋外に救出した後、2人で安全地点まで搬送します。
ロープブリッジ救出
4人1組(要救助者を含む)で、2人が水平に展張された渡過ロープに(20m)により対面する塔上へ進入し、要救助者を救出ロープに吊り下げてけん引して救出した後、脱出します。建物や河川の中洲などに取り残された要救助者を隣の建物や対岸などから進入して救出することを想定した訓練です。
引揚救助
5人1組(要救助者を含む)で、2人が空気呼吸器を着装して塔上から塔下へ降下、検索後、要救助者を塔上へ救出します。その後、隊員2人はロープ登はんにより脱出します。地下やマンホール等での災害を想定した訓練になり、有毒ガスの発生や酸欠等の状況が想定されるので、空気呼吸器を着装します。