肺炎
日本人の死亡原因の第3位は肺炎です。
肺炎で死亡する人の94%は75歳以上です。
肺炎の原因はいろいろありますが、特に注意が必要なのが、「誤嚥(ごえん)性肺炎」です。
食べ物や飲み物、胃液などが誤って気管や気管支内に入ることを「誤嚥(ごえん)」といいます。
高齢者は、食べ物や唾液を飲み込む力が低下して、誤って食べ物や唾液が気管に入る「誤嚥」が生じやすくなっています。食べ物や唾液と一緒に口内細菌が気管に入って、肺炎を引き起こします。
誤嚥性肺炎は、主として口の中の細菌が食べ物や唾液と一緒に、(食道ではなく)肺や気管支に入って起こる病気です。誤嚥性肺炎を引き起こす細菌は、ごく普通の健康な人の口腔内に常在している雑菌(バイ菌)で、これらの雑菌が肺に入って、肺炎を発症しています。