生活排水とは
生活排水とは
生活排水とは、私達が日常生活を営む上で出す排水のことで、大きく分けると、炊事、洗たく、入浴などによる排水(生活雑排水といいます。)と水洗トイレから出る排水を合わせたものです。私達が川や海に流している生活排水は、1人1日当たり約250リットルといわれています。
これら日常生活で発生する汚れの量(BOD量)は、1人1日当たり約43gになり、その量のうち約70%が生活雑排水によるもので、残りが水洗トイレによるものです。
生活排水と言われるもののうち、水洗トイレから出る排水は、おもにみなし浄化槽(単独処理浄化槽)等などによって処理されています。
これに対して、生活雑排水は、水洗トイレの排水と併せて処理をする浄化槽(合併処理浄化槽)や下水道で処理しているほか、そのまま川や海に流しているのが現状です。
生活排水による汚れの量は、個々の家庭では少量かもしれませんが、川や海に流入する総量でみると大きな量になります。
汚れの発生量 し尿13g+生活雑排水30g=43g
浄化槽まめ知識1
●BOD(Biochemical Oxygen Demand)生物化学的酸素要求量のことで、水の汚濁状態を表す有機汚濁指標の一つです。水中の酸化可能性物質、主として有機物が微生物の増殖あるいは呼吸作用により酸化される際に消費される酸素量のことで、通常は20℃、5日間で消費された溶存酸素をmg/lで表わしたものです。すなわち、BODが高いほど水質が悪いといえます。