田辺市災害廃棄物処理計画
計画の目的
近年、自然現象による災害が甚大化しつつあり、本市地域では、今後についても東海・東南海・南海3連動地震や南海トラフ巨大地震の発生よる大規模な被害が想定されています。
田辺市災害廃棄物処理計画は、災害廃棄物を迅速かつ円滑に処理するための課題等を抽出し、速やかな復旧・復興を進めるための手順等に対する事前整理等を行い、災害発生後の応急対応及び復旧復興の各段階における基本的な処理方法等を示すことにより、災害廃棄物の適切かつ円滑な処理を進めることを目的とした計画です。
なお、実際に大規模災害が発生した場合には、この災害廃棄物処理計画に基づいた初動対応を行い、発生した災害の規模や状況に合わせた災害廃棄物処理実行計画を策定して具体的な処理内容を示したうえで処理を進めることとなります。
田辺市災害廃棄物処理計画(令和6年度修正版)について
田辺市災害廃棄物処理計画(初版)は令和3年6月に策定し、これまで内部計画として取り扱っていましたが、今回の修正版から公開を行います。
この計画では、地震災害と水害による災害廃棄物発生量の推計を行っています。このうち、地震災害時の発生量については、現在当地域で想定される最大規模の地震災害である南海トラフ巨大地震の被害想定に基づいて推計を行っています。その推計方法には、いわゆる「内閣府が示す方式」と「環境省が示す方式」の大きく分けて2つの方式があります。
「内閣府が示す方式」は、「和歌山県災害廃棄物処理計画」で採用され、同計画では和歌山県全体及び県内市町村ごとの災害廃棄物発生量を推計していることから、本市の地域防災計画などの他の災害関連計画では県が公表している推計量を記載しています。
一方、「環境省が示す方式」は、東日本大震災における災害廃棄物発生量の実績を基に、新たな発生原単位を用いて発生量を推計するもので、本市が平成30 年度に事業採択を受けた「災害廃棄物処理計画策定モデル事業(大規模災害発生時廃棄物対策近畿ブロック協議会)」では、「環境省が示す方式」によって発生量の推計を行っています。
こうした状況から、本市災害廃棄物処理計画では、南海トラフ巨大地震による災害廃棄物発生量について、和歌山県が示している「内閣府が示す方式」による推計量と、「環境省が示す方式」による推計量を併記しています。