主要な梅の品種とその由来(南高梅・古城梅)
古城梅(ごじろうめ)
大正時代後期、田辺市長野の那須政右ヱ門氏が、他所より譲り受けた穂木を接ぎ木した中から生まれたという。那須氏の屋号をとって古城梅と名付けられた。古城梅は、発芽・開花は他の品種に比べ遅れるが、収穫期の早いのが特徴で、樹勢強健、耐病性が強く、果実は極めて美しい梅で主に梅酒、梅ジュースに用いられる。
南高梅(なんこううめ)
明治35年、上南部村の高田貞楠氏が、梅の苗を譲り受けた中に粒が大きく、美しい紅のかかる優良種が一本あるのに着眼し、その木を母樹として育成し、増植を行った。その後、南部高等学校教諭 竹中勝太郎氏が5年間調査研究の結果最も優れたものを南高梅と名付け発表した。南高梅は樹勢強健・豊産で梅酒・梅ジュース用の青梅として、また、梅干用の漬け梅としても適しており、梅の実に美しい紅をさすのが特徴である。