住宅防火のポイント~3つの習慣・4つの対策~
住宅火災では、多くのかけがえのない命が失われており、その半数以上が65歳以上の高齢者です。
火災はちょっとした気のゆるみから発生することが多くありますので、火の取扱いには十分に注意し、3つの習慣と4つの対策に取組ましょう。
3つの習慣
- 寝たばこは、絶対やめる。
- ストーブは、燃えやすいものから離れた位置で使用する。
- ガスこんろなどのそばを離れるときは、必ず火を消す。
4つの対策
- 逃げ遅れを防ぐために、住宅用火災警報器を設置する。
- 寝具、衣類及びカーテンからの火災を防ぐために、防炎品を使用する。
- 火災を小さいうちに消すために、住宅用消火器等を設置する。
- お年寄りや身体の不自由な人を守るために、隣近所の協力体制をつくる。
住宅用火災警報器について
火災で死に至る原因は、発見が遅れたことによる逃げ遅れが大半を占めます。火災は、時間の経過とともに急速に拡大していくことから、住宅用火災警報器を設置して、早く火災の発生を知ることが、逃げ遅れを防ぐ大きなポイントとなります。
(機 能)
火災を感知する機能と警報を出す機能をワンセットにし、火災の発生を素早く知らせます。
防炎品について
防炎品(防炎製品・防炎物品)は、直接、火に触れても容易に燃え上がらず、着火しても燃え広がりにくい特徴を持っています。
左上の防炎寝具は、1時間たっても、部分的に黒くこげるだけで燃え広がりません。
右上の普通の寝具は、25分後には炎が立ち上がり始め、1時間後には全体に燃え広がります。
左下の防炎割烹着は、炎が触れる部分が焦げるだけで、燃え広がりませんが、右下の普通の割烹着は、炎に触れるだけで、1分後には火が回ります。
(主な防炎品)
カーテン、じゅうたん、布団、マットレス、シーツ、毛布、枕、かっぽう着、エプロン、アームカバー、パジャマ、自動車・オートバイ等のボディカバーなど
住宅用消火器等について住宅用消火器等は、火災の初期消火に効果を発揮します。
住宅用消火器
簡単な操作により、消火薬剤を放出します。
住宅用自動消火装置
火災による熱を感知して、自動的に消火薬剤を放出します。
住宅用スプリンクラー設備
火災による熱を感知して、自動的に放水します。