天然記念物「神島」の無断上陸について

国指定天然記念物「神島」について

　田辺湾に浮かぶ「神島」は、古くから神島神社の神社林として大切に守られており、南方熊楠翁が植物学、生物学上の重要性を説き、その保護に力を尽くしました。　

　1953年に国の天然気記念物に指定されてからは、自然保護に対する皆さんのご協力により、熊楠翁の時代とは森林を構成する樹木種に多少変遷がみられるものの、神島の植物を特徴づけるハマカズラやキノクニスゲ（キシュウスゲ）をはじめとする数多い暖地性植物や生物が現在も生育しています。2015年には、「南方曼荼羅の景勝地」として国の名勝にも指定されています。

「神島」の無断上陸について

　田辺市では、学術上の重要性だけではなく、貴重な財産ともいえる神島の自然を守り続け、後世に残していきたいと考えており、上陸を禁止しています。貴重な神島の自然が失われないように、皆さんのご協力をお願いいたします。

　無断上陸を発見された場合は、以下の連絡先に通報をお願いします。なお、田辺市職員が神島で無断上陸を確認し、退去の指示に従わない場合には、田辺警察署に通報する等の対応をおこないます。

〇刑法第　130　条　

正当な理由がないのに、人の住居若しくは人の看守する邸宅、建造物若しくは艦船に侵入し、又は要求を受けたにもかかわらずこれらの場所から退去しなかった者は、三年以下の懲役又は十万円以下の罰金に処する。