田辺市青少年育成市民会議について
田辺市青少年育成市民会議について
田辺市青少年育成市民会議は、青少年問題の持つ重要性にかんがみ、広く市民の総意のもとに関係機関及び団体の緊密な連携と、家庭・地域の教育力を結集して次代を担う青少年の健全な育成を図ることを目的として、各校区協議会、各地区協議会及び各種機関・団体から選任された代表並びに学識経験者で組織された組織です。
田辺市青少年育成市民会議の活動について
令和6年度 運動実施要項について
明日の郷土を担う青少年が、心身ともに健やかに成長することは私たちの願いです。しかし、青少年を取り巻く社会環境は、必ずしも望ましい状態にあるとはいえません。青少年が巻き込まれる犯罪は依然として多く、その内容や犯罪の形態も複雑化、多種多様化しており、犯罪の低年齢化も懸念されています。また、その原因として、全国的に核家族化、少子高齢化が進む中、家族関係、地域関係の希薄化やコミュニケーション力の低下なども指摘されています。
このような現状の中、本会では市民ぐるみで青少年の健全育成を図ることを目的としており、校区・地区協議会を中心に、学校の登下校時の見守り、あいさつ運動のほか、学校・保護者・地域の方々が様々な活動をしていただいています。活動を通じて、学校・保護者・地域の方々がお互いに相手を知ることで繋がりを深め、感謝や思いやりの気持ちを持つことになり、地域のコミュニケーション力の向上が地域の防犯力を高めていくことに繋がります。「地域の青少年は地域で守る」という想いのもと、青少年が安全・安心に生活ができる環境を地域全体でつくるためにも、今後も地域ぐるみの活動を更に推進していくことが重要となります。
本会としましても、関係機関及び団体等との緊密な連携を図りながら、家庭・学校・地域の教育力を結集して、次代を担う青少年の健全な育成を推進していきます。そこで、できるだけ具体的で身近な活動を行い、地域全体での積極的な市民活動を展開していくため、次のような各取り組みを推進します。
1.重点目標と課題
- 青少年のための健全で明るい環境づくりを推進します。
- 地域の課題に即した校区協議会・地区協議会の活動を推進します。
- 非行を直視しその対策を関係機関との連携のもとに推進します。
- 家庭教育の充実を推進します。
- 青少年の使用する情報機器問題に対する啓発活動を推進します。
- 青少年の安全・安心な成長のため、地域全体の防災意識の向上を推進します。
2.重点目標の具体的な推進
青少年のための健全で明るい環境づくりを推進します。
最近の著しい社会情勢の変化は、物質的な豊かさの反面、地域内の人間関係の希薄化によるコミュニケーション不足等、青少年を取り巻く社会環境は一層憂慮すべき状況にあります。本会としましても青少年にとってより良い環境をつくるため、育成と対策の両面で取り組みを進めていき、日常的な取り組みと粘り強い活動が大切になり、行政機関・地域住民・市民の協力をもとに、市民運動への発展を目指します。
- 少年の健全育成と非行防止の運動を推進します。
- 薬物の乱用、未成年者の喫煙を防止する運動を推進します。
- 地域で子ども集団を育成する活動を推進します。
- 青少年の自立と社会参加活動を推進します。
- 青少年にとっての悪い環境や危険箇所の点検などの環境浄化・啓発活動を推進します。
- 和歌山県青少年育成協会や西牟婁地方青少年育成市町民会議連絡協議会等との連携のもとに進める広域的な 活動をともに推進します。
【具体的な取組】
夏の子どもを守るキャンペ-ン活動[7~8月] | 「非行防止・水難事故防止・交通事故防止・未成年者の喫煙防止等」を中心に啓発パンフレットの配布等を行います。 |
第74回社会を明るくする運動[7月強調月間] | 犯罪をなくして社会を明るくするために、啓発パンフレットの配布等を行います。 |
田辺市青少年健全育成市民大会 | 市民ぐるみ、地域ぐるみの健全育成活動をより充実発展させていきます。 |
研修会 | 研修会等を通じて、地域の実情に即した健全育成活動の展開に努めます。 |
あいさつ運動の充実(青少年に対する地域での声かけ運動等) | 「明るい笑顔街いっぱい運動」(市)と「通学路セーフティネットの日」(県)との連携を図ります。 |
青少年の現状を直視し、 関係各機関及び団体等との連携強化 | 和歌山県青少年育成協会、西牟婁地方青少年育成市町民会議連絡協議会、学校・青少年センター・警察等との連携を更に深め、共に健全育成活動の充実を図ります。 |
地域の課題に即した校区協議会・地区協議会の活動を推進します。
本会にとって校区協議会・地区協議会は活動の原動力であり、地域の課題に即した健全育成活動推進の基礎組織です。そこで、校区協議会・地区協議会の地域に根ざした活動の充実を更に図ります。
【具体的な取組】
定期的な常任委員会、校区地区連絡協議会、事務局会等の開催 | 校区協議会・地区協議会の取り組みの情報交換や青少年に関する諸問題について話し合う機会を持ち、地域全体の課題として共通理解を図ります。 |
非行を直視し、その対策を関係機関の連携のもとに推進します。
今日の青少年の問題行動や非行行動については、様々な原因が考えられます。特に問題行動のある子どもには、「基本的な生活習慣が身についていない」「状況に応じた自己抑制や、周囲との協調ができない」などの共通した課題が見られます。この課題解決のため、学校・家庭・地域社会がそれぞれの教育機能を発揮し互いに連携を図りながら、一体となった取り組みを推進します。
【具体的な取組】
学校・青少年センター・警察等関係機関の連携のもと、非行防止活動の推進 | 青少年の問題行動等の調査・分析に努め、関係機関の連携のもと、その対策を進めます。 |
家庭教育の充実を推進します。
本来、家庭は青少年の人格形成の基礎をつくる最も重要な場であり、第一義的な責任をもつものでありますが、現在、家庭の教育機能の低下があらゆる場で言われています。以前は、家族・親類・地域社会がそれぞれの教育機能を発揮し、青少年を見守り育ててきた地域ぐるみの健全育成活動が地域によっては弱まっているのが現状です。
本会が行う様々な取組への積極的な参加を促し、各取組を通して、それぞれ家庭での意識の持ち方や、身近で実践できるような活動を紹介するなどして、家庭教育が充実するよう推進していけるような学習活動を計画的・継続的に取り組んでいきます。また、必要に応じて青少年の健全育成に関する情報提供や問題提起を行っていきます。
【具体的な取組】
家庭での意識の持ち方や、身近で実践できるような活動を紹介 |
保護者や青少年育成指導者、関係機関等にも青少年健全育成市民大会や研修会等に積極的な参加を促し、各取組を通して家庭教育が充実されるよう身近で実践できるような活動などを紹介していきます。 また、それ以外にも学校や校区・地区協議会等を通じて、情報提供や問題提起を行っていき、地域ぐるみで青少年の安心・安全な環境をつくっていく雰囲気づくりに努めていくことで、地域のコミュニケーション力の向上と防犯力の向上を推進していきます。 |
青少年の使用する情報機器問題に対する啓発活動を推進します。
スマートフォンを含めたインターネットの普及は、青少年の生活にも大きな影響を与えています。青少年をはじめ多くの人々が利用し、今では日常生活に欠かせない物となっていますが、情報の伝達や取得等において利便性がある一方で、人と人とのコミュニケーション不足やいじめの温床としても危惧され、有害サイト、コンピュータウィルス、迷惑ライン等は犯罪のきっかけとなるなどの影響も危惧されています。青少年がこれらのトラブルや犯罪に巻き込まれないよう、インターネット、スマートフォン等に潜む危険性を十分理解し、私たち大人も正しい使い方について学ぶ必要があります。
青少年の安全・安心な成長のため、地域全体の防災意識の向上を推進します。
今後起こりうるであろう自然災害に備えて、市民一人ひとりの防災意識の向上や、災害時の被害を最小限にするためにも、学校・地域・家庭など地域の防災体制の確立などを推進します。
【具体的な取組】
防災に対する意識の向上を推進 | 防災に関しての学習活動や啓発活動を計画的・断続的に取り組んでいきます。 |
青少年が利用する情報機器関係における今後の啓発方針
【1】啓発の基本方針
現在の情報化社会の中、スマートフォン、インターネットについては、非常に便利なツールである半面、使い方を誤ると犯罪の加害者、被害者になる可能性や、いじめの温床となるなど、重大な問題が起こる危険性があります。
そのため、スマートフォンやインターネットの危険性に対しての知識がなく、特別の必要性がない子どもについては、できるだけ持たさない、利用させないことが望ましいと考えられます。しかしながら、様々な環境の中、必要性のある子どもについては、危険性を十分教えた上で、家庭でのルールを決めたり、常に利用について親子で話し合いを行ったり、必要に応じた機器の利用やフィルタリングを必ずつけることなどの対策を行うことが望ましく、現在、使用する予定がない子どもにも、今後、使用することになるまでの準備期間として、家庭・学校・地域で十分な啓発を行い、危険性と安全な使い方を教えていく必要があります。
また、情報化社会が加速する中で、子どもを指導する大人に対しての研修も継続的に行っていく必要があると考えられる。
本会としても、今後も重点項目と位置づけ、継続的に啓発や研修等を続けていくこととします。
【2】取組項目
校区・地区協議会
- 啓発依頼
広大な面積を有する田辺市では、校区・地区協議会によって地域の状況が様々である。よって啓発の内容は各地区の状況を考慮し、各校区・地区協議会の現状に応じた啓発をお願いしていく。また、校区・地区協議会に支払っている委託金の中から、できる限りこの問題に関する啓発活動に取り組んでもらうよう依頼していく。校区・地区協議会での啓発活動、研修会や講演会においては、講師等の斡旋や紹介等できる限り協力していく。
- 情報提供(相互)
市民会議では、常に情報収集を行い、その情報を各地区・校区協議会へ提供していく。また、問題事例や啓発活動の情報などは相互に連絡を取り合いながら提供していく。
教育委員会との連携・協力
教育委員会へは、継続的に学校へ児童・生徒に啓発をしてもらえるようお願いする申し入れを行っていく。また、関係機関から得た情報やチラシ等の児童・生徒・保護者等への配布、提供等を依頼していく。
PTA連合会との連携・協力
PTA連合会とは連携を密にし、保護者への啓発を引き続きお願いしていきます。
携帯電話事業者への依頼
フィルタリングの厳格化をお願いする申し入れを行うとともに、機器についての知識やフィルタリング、啓発方法のチラシなど情報提供をお願いしていきます。
関係団体との連携・協力
青少年センター、県青少年育成協会、警察、大学など、関係各機関との連携をとり、情報交換を行っていきます。
今後の考え方
田辺市青少年育成市民会議では、今後も継続的に啓発や研修会を行い、情報収集、情報提供、情報交換なども定期的に行うなど、取り組みを進めていくこととします。
令和6年度事業(活動)計画
日程等 | 田辺市青少年育成市民会議事業 | 県関係事業 |
4月 |
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5月 |
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6月 |
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7月 |
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8月 |
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9月 |
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10月 |
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11月 | ||
12月 |
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1月 |
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2月 |
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3月 |
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年間を通して取り組む事業 |
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