災害時の心得
身の安全の確保 → 指定緊急避難場所などへの避難 → 責任者の指示に従う
地震だ!さぁどうする? 台風や大雨のときはどうする? 山間部では土砂災害に要注意! 竜巻に要注意!
地震だ!さぁどうする?
避難するときは
- まずは周囲の状況(火の元や部屋など)を確認し、身の安全を確保しましょう。
- 懐中電灯やラジオ、非常食などを入れた非常用持出し袋を持ち、近所にも声をかけて助け合って指定緊急避難場所などに徒歩で避難しましょう。特に、高齢者や身体の不自由な方は支援が必要です。声をかけて避難の手助けをしましょう。
避難先では
- 町内会や自治会、自主防災組織などで避難所の運営組織をつくり、その責任者の指示に従いお互い協力し合う。
- 病気やケガなど、早急に対応しなければならない人がいる時、避難所で対応が困難な場合は、責任者を通じて市に連絡し指示を受ける。
- ラジオや係員からの情報を聞き、デマを信用しない。
- 避難指示等が解除されるまで帰宅しない。
- ペットの種類や施設の規模などにもよりますが、原則として避難所における避難者の居住部分へのペットの持ち込みは禁止します。ペット同伴で避難した場合には、飼育場所を避難所の敷地内へ設けた上で、飼い主の責任のもと、ペットの管理を行うこと。
地震発生時の心得10カ条
わが身と家族の安全
何よりも大切なのは命。
地震が起きたらテーブルなどの下にもぐり、まず第一に身の安全を確保しましょう。
すばやく火の始末
揺れがおさまってから「火を消せ!」とみんなで声をかけ合い、調理器具などの火を確実に消しましょう。また、避難前にガスの元コックを閉め、電源ブレーカーを切りましょう。
戸を開けて出口を確保
特に中高層住宅では避難のための出口を確保しましょう。
火が出たらすぐ初期消火
「火事だ!」と大声で叫び、隣近所にも協力を求め初期消火に努めましょう。
あわてて外に飛び出さない
あわてて外に飛び出すと落下物などにより負傷するなどの危険があるので、周囲の状況を確かめて落ち着いて行動しましょう。
狭い路地やブロック塀には近づかない
落下物やブロック塀などの倒壊の危険のあるところには近寄らないようにしましょう。
山崩れ、がけ崩れ・津波に注意
山間部や海岸地帯で地震を感じたら、すぐに安全な場所に避難しましょう。
避難は徒歩で、荷物は最小限に
消火・救急救助活動等の障害となるので、自動車は絶対に使わず、必ず徒歩で避難しましょう。持ち物は身軽に行動できるよう最小限にとどめましょう。
協力し合って応急救護
多数の負傷者が出れば医療機関などでの対応が限界になるので、みんなで助け合いましょう。
正しい情報を聞く
防災放送やテレビ、ラジオなどから正しい情報を入手し、適切な行動をとりましょう。
津波の心得10カ条
小さな揺れでも油断禁物!
小さな揺れでも大津波の危険性があります。
高い場所へ避難する
海岸から「より遠くへ」ではなく、「より高い」場所へ避難しましょう。
津波のスピードは速い!
「注意報」や「警報」が出る前に来る津波もあります。揺れを感じたら、直ちに避難しましょう。
津波はくり返し来る!
津波は2回、3回と襲ってきます。波が落ち着くまでは注意しましょう。
引き潮がなくても注意
震源付近の地形によっては、引き潮が起こらない津波もあります。
満潮の時は要注意
水位が高くなっているので、被害が大きくなります。
正しい情報を聞く
防災行政無線放送やテレビ・ラジオなどで正しい情報を聞きましょう。
河川に近づかない
津波は河川をさかのぼってきますので、河川には絶対に近づかないようにしましょう。
海岸に近づかない
注意報、警報が解除されるまで海辺には絶対に近づかないようにしましょう。
海上では
船舶は無線などの情報で速やかに行動しましょう。
台風や大雨のときはどうする?
気象情報は命綱
台風や集中豪雨のとき、最も頼りになるのは気象情報。河川の氾濫やがけ崩れなどは一気に押しよせてきます。聞きもらしのないよう十分な注意を心がけましょう。
ラジオ、電池の備えを!
停電でテレビやラジオから情報が得られなくなることのないように、トランジスターラジオと乾電池の備えを。
防災放送を聞く
防災放送を聞きのがさないよう、テレビなどのボリュームは控えめに。
早めの準備を
情報を軽く考えないで、早め、早めの準備と対応を。
すみやかな行動を
特に傾斜地、がけ、河川の付近では注意が必要。避難勧告が出たら速やかな行動を。
洪水時の避難方法
水位に注意
水の流れが速い場合は、20センチ程度でも危険です。そうした場合は、無理をしないで高い所などで救助を待つのが安全です。なお、夜間なども無理をして避難するよりも自宅の2階などに避難しましょう。
足元に注意を払う
裸足、長靴は禁物です。ひもでしめられる運動靴をはき、長い棒を杖がわりにして安全を確認しながら避難してください。
子どもから目を離さない
はぐれないようお互いの身体をロープで結んで避難しましょう。特に子どもからは目を離さないよう細心の注意を払ってください。
雷の被害を避ける
あわてて外に出ない
一番安全なのは車の中や鉄筋、鉄骨のビルの中です。遠ざかるまで中で待機していましょう。
姿勢を低く!
平地では姿勢をなるべく低くして、多人数でいる場合は、かたまらないで散らばるようにしましょう。
配電線から離れる!
避雷針のない家では、壁や柱に寄りかからないようにし、電灯線、電話線、アンテナ線などの引き込みからは1m以上離れていると安全です。
山間部では土砂災害に要注意!
梅雨の長雨や集中豪雨は、洪水はもとより崖崩れなど大きな土砂災害が発生します。
土砂は一気に押し寄せ、家屋を崩壊させたり人の命を奪います。
山沿いの近くにお住まいの方は、特に警戒が必要です。
1.土砂災害の種類と前兆
- 崖崩れは、大雨が降り続く時などに「小石がぱらぱら落ちる」、「崖に裂け目ができる」、「崖から水が湧き出る」など。
- 地すべりは、大雨の後などに「斜面から急に水が湧き出す」、「斜面や地面にひび割れができる」、「沢の井戸の水が濁る」など。
- 土石流は、大雨の後などに「山鳴りがする」、「川の水が急に減り始める」、「流れが急に濁ったり流木が混ざったりする」など。
2.日ごろからの備え
- 自分の住まいの周辺に、急傾斜やひび割れしている斜面又は崖に裂け目があるなど危険な箇所がないか、事前に把握しておきましょう。
- 災害が発生しやすい目安の雨量として、1時間雨量が20ミリ以上又は降り始めからの雨量が100ミリ以上ということをおぼえておきましょう。
- 事前に避難場所はどこか、また、家族との連絡先を確認しておくとともに、懐中電灯やラジオ、非常食など非常用持出し品を備えておきましょう。
3.危険が迫った時
- 情報収集が大事です! テレビやラジオをはじめ、防災無線などで最新の情報を入手するよう努めましょう。
- 避難は早めの行動を! 土砂災害の前兆があったり、気象情報などの状況により、危険と思う時は、自らが速やかに安全な場所に避難しましょう。
- 避難の仕方としては、崖崩れの土砂は崖の高さの約2倍の平地で約2倍の範囲に被害をもたらすため、避難する時は崩れそうな崖からできるだけ遠くへ離れるようにしましょう。
また、土石流は時速20km〜40kmほどの速さです。流れる方向と同じ方向に逃げると追いつかれてしまうため、流れる方向の真横に逃げましょう。
なお、夜間の避難は大変危険です。河川や側溝、崖からできるだけ離れて避難するとともに、もし避難が困難な場合は、無理に外に出ず、鉄筋コンクリートなど堅固な建物の2階以上などで、できるだけ斜面から離れた部屋へ避難しましょう。
竜巻に要注意!
竜巻とは、発達した積乱雲に伴って発生する激しい渦巻きです。
現在の観測・予測技術では、事前に発生を予測することができない場合もありますが、竜巻は季節を問わず台風、寒冷前線、低気圧に伴って発生するため、国内では、どこででも発生の可能性があるとともに、特に過去の月別発生件数からすると、台風シーズンの9月に最も多く発生しています。
竜巻が発生すると人が風に飛ばされるだけでなく、様々な被害が発生するおそれがあります。
このため、テレビで段階的に発表される「竜巻など激しい突風のおそれがある」という気象情報や落雷や雹(ひょう)などとともに竜巻も記した雷注意報及び竜巻注意情報(○○県南部という表現で発表)に注意するとともに、日ごろから次の点にも十分注意しておきましょう。
1.主な地域的特徴
- 年間を通じて沿岸部で多く発生しますが、夏は内陸部でも発生します。
- 夏から秋は全国的に発生しますが、特に西日本の太平洋側で多くなります。
2.主な被害の特徴
- 突発的に発生し猛烈な風が吹き、短時間で狭い範囲に被害が集中します。
- 飛来物が猛スピードで飛んでくるとともに、その飛来物により窓ガラスが割れると建物内部の急激な気圧変化で屋根が飛ばされることもあります。
3.主に竜巻接近時によく現れる現象
- 真っ黒い雲が近づき、空が急に暗くなる。
- 雷光や雷鳴がして、冷たい風が吹き出し、大粒の雨や雹(ひょう)が降ってくる。
- 雲の底から、地上にのびる、ろうと状の雲が目撃される。
- 飛来物が筒状に舞い上がるなど。
4.主な身の守り方
- 屋内では、部屋の1階に移動するとともに、窓やシャッターなどを閉めましょう。
※ただし、部屋の隅やドア、外壁からは離れ、中心部に近い所に移動しましょう。 - 屋外では、近くの丈夫な建物に避難するか、ない場合は近くの水路やくぼみに身を伏せて両腕で頭と首を守りましょう。
※ただし、物置や車庫及び橋の下などは危険です。